Hi Fujiです
よくある質問の中に
「アイルランドって訛りあるんですか?」
というものがあります。
私はアイルランドに毎年のように行っており、アイルランドの大学UCCで英語教授法CELTAを取得し、イギリスMBA大学院Warwickに日本人最年少で合格していますが、断言します。
何の心配もいりません!訛りが無いです、と言っているのではなく、学ぶ上で心配する必要はない、ということです。
アイルランドの中でもかなり田舎に行くという人だけ気にして下さい。
日本でいうと、日本語を学びに青森や沖縄に行く時だけなまりを気にしたほうがいいというイメージです。
ダブリンなどの都心部ではほとんど気にならないです。それもそのはずで、アメリカとの関係性も強く、すぐ隣にはイギリスもあるため、都心部がそんなになまっていたら機能しません。ものすごい田舎やかなり高齢な方と話すときなどは訛りを感じることはあります。
基本的に首都のダブリンやコーク、ゴールウェイなど留学地としてメインの都市であれば相手の言っていることが聞き取れないことはないですし、こちらの言っていることが理解されないこともないです。そんなことがあるような場所が留学地として栄えることは不可能です。理解できない、伝わらないということがあるとすれば、それは訛りではなく純粋に自分自身の英語力不足が原因ということが多いです。例えばですが、東京で日本語を学んでいる留学生が「愛知県の人の日本語は全くわからないし、こちらの言っていることも通じない」と言っているのであれば、それはほとんどの場合訛りや方言ではなく、その人自身の日本語力、コミュニケーション力が問題でしょう。
ですが少なからずアイルランド特有の言い回しなどはあります。それはオージーイングリッシュと言われるオーストラリアにもあれば、シングリッシュと言われるシンガポールにもあります。
東京でいう「〜〜じゃん」
大阪でいう「〜〜やん」
のようなもので、コミュニケーションや英語を学ぶ上では全く気にしないで大丈夫です。「〜〜やん」と関西の人が言うので全体の意味が理解できずコミュニケーションできない、ということは起きませんし、関西弁をペラペラ話す外国人の方に対して、それは間違った日本語だと言う人もいないでしょう。
大阪で日本語を勉強した外国人と話してみると、言われなくても大阪で勉強したことがわかるはずです。
それと同じように話していると、
あ、インドで勉強したんだ、とか
オーストラリアの英語だ、など
わかるようになってきます。
訛りはどの国でもあります。
アメリカでさえ州の違いによってあります。ただコミュニケーションは全く問題ないです。
日本は失敗を恐れる、完璧主義の傾向がある国と言われているせいか、訛りがあると言われるところには行きたがらないところがあります。
それはどこにも行かないと言っているのと同じです。訛りは日本の島国でさえもあります。訛りが少しでもある国では学ばない、というのは関西や九州の人の日本語は日本語として認めないと言っているようなものです。
日本は失敗を恐れる、完璧主義の傾向がある国?
これに関しては2つ伝えたいことがあります。
1つはアイルランドには世界中から留学生が英語を学びに集まっています。
それはビザの取りやすさ、語学学校授業料の安さ、面倒見のいい国民性など理由は様々ですが、他の英語圏と比較すると圧倒的に日本人留学生が少ないです。
それは上記の完璧主義によるところかもしれませんが、だからこそアイルランドはあなたにとって最適な国かもしれないんです。
生活をしていても日本人とはほとんどすれ違わないです。アジア人自体が非常に少ないです。
カナダやオーストラリアではこうはいきません。
街に出て日本人と会わないなんて避けることはできないはずです。
アイルランドは完全に日本語を忘れて、ヨーロッパや南米からの留学生たちと一緒に生活をしながら英語に没頭することができます。何度もできない留学経験をあなたはどのような場所で過ごしたいですか。
2つ目は日本人の時点で日本訛りの英語になってしまうということです。
なので、学ぶ英語に訛りがあるかないかなんていうことはあまり関係なく、アメリカで勉強したとしても、それは少なからず日本訛りの英語になってしまいます。
「そんなこと言ったらどこで完璧な英語を目指せばいいんだ!?」
と言われそうですが、それは本当にアイルランドでなくても、どこでもいいと思っています。
世界言語の英語です。日本の島国でさえ方言、訛りがあるんです。世界だったらもっとあって当然じゃないですか。
こんなに世界で訛りや言い回しが異なる英語が世界言語なんです。
訛りがあったとしても問題なくコミュニケーションが取れるからです。
各国の留学生と話していても、自分の訛りを気にしている国は日本くらいです。
それはいい面もあります。訛りの影響が小さい英語を目指そうとする勤勉さは必要です。
ですが、日本人の多くはそれを勤勉さのプラス要因として意識するのではなく、自分の英語はダメなんだ、というマイナス要因として意識するケースが非常に多いです。
じゃあ他の国の人はどう考えているか。
例えば、訛りも言い回しも元の英語とはどんどん変わっているインドの英語。今や英語を話す人数がアメリカに次いで世界2位の国です。
あるインド人はアメリカ人に
「その言い回し初めて聞いたよ」と言われ
「へー、アメリカって遅れてるんだね」と言っていました。日本人が同じことを言われたら「え、自分の英語まちがっていたかな。。?」と思うのではないでしょうか?
英語は世界言語です。各国、各地で訛りがあって当然であり、当たり前であり、自然なんです。
そんなことは当たり前すぎて誰もそれを問題なんて意識してないんです。それがあっても堂々と話して意思伝達を完了させられるかが大事なんです。
僕の英語も日本訛りなところが多いです。
それでも「日本人ってこんなに英語うまく話せるんだ!」「こんなに英語を話す日本人初めてだ」
と言われることが多いです。
僕は帰国子女でもなんでもなく、純日本人で大学受験から頑張って英語を勉強し始めました。
そんな僕でも前職は楽天の国際部で12カ国を相手に働いていました。今でも海外と仕事をし、MBAを学ぶためにイギリスの大学院へ日本人最年少で合格もできています。
英語を使う時に気をつけていることは、自信を持って話すことです。
間違える時も相手の目を見ながら胸を張って発言して間違えます。わからない時は「分からなかったからもう一度言ってください」と自信を持って、わかろうとしている姿勢を前面に出して聞きます。
そしてアイルランドにはその間違えることのできるチャンスが山ほどあります。
だって日本人がいないんですもん。日本語を話す必要もなければ、余裕もないです。精一杯の英語で相手と話すんです。
僕も最初の頃は通じるかドキドキしすぎて、それでも自信を持って話そうと、手振り身振り汗をかきながら必死にコミュニケーションを取っていました。
自信を持つってちょっと抽象的でわかりにくいかもしれません。僕はこれを『相手の目を見ること』だと考えています。自信がなくなるとつい下を向いたりしてしまいます。
完璧な英語を習得するのが目的なのか、
英語を使って何かをすることが目的なのか、
あなたはどちらですか。
きっと英語を使って何かをしたいはずです。
それは外国人の友達を作りたいでも、海外で仕事をしたいでも何でもいいんです。英語のその先の目的を忘れないでください。それがモチベーションであり、それが英語を武器として使うということです。それを忘れた時、それは武器ではなく、飾り物になってしまいます。
まとめ
・ダブリンでは訛りをほとんど感じません。
・コーク、ゴールウェイでは若干感じます
・かなり田舎、高齢の方と話すときは強く感じることがあります
・訛りがあるのが英語なので、あったとしても気にする必要がないです。
・日本人の時点で、その英語は多かれ少なかれ日本なまりの英語なので余計に気にしなくていいです。
・シングリッシュ、オージーイングリッシュ、アメリカンイングリッシュ、クイーンズイングリッシュ・・・様々ある中で、世界はあなたのなまりを全く問題としていません。
・自信を持って話しましょう。
・英語を使って何がしたいのか。絶対にそれを忘れてはいけません。
日本人比率が圧倒的に低いアイルランドで集中して、世界に通じる英語を身につけてください。そんなあなたにあった語学学校があるはずです。